2013年3月15日金曜日

NVIDIA,「Quadro K4000」など4製品を発表。Kepler世代のQuadroが出揃う GDC 2012

 米国時間2013年3月5日,NVIDIAはKeplerアーキクチャを採用するデスクトップワークステーション向けのGPU「Quadro K4000」「Quadro K2000」「Quadro K2000D」「Quadro K600」の4製品を発表した。エルザジャパンからは,これら新GPUを搭載したグラフィックスカード製品も発表されており,それによれば,メーカー想定売価はQuadro K4000が12万3900円前後,Quadro K2000&K2000Dが5万9640円前後,Quadro K600が2万2890円前後となっている。発売時期はいずれも3月中旬の予定だ。


 Kepler世代のQuadroシリーズとしては,2012年8月にGeForce GTX 680相当の「」が発表されている。今回発表された4製品は,K5000よりも低スペックで安価な製品に位置付けられ,これによりハイエンド?エントリークラスまでのQuadroシリーズにも,Kepler世代のGPUが網羅されたことになる。

 なお現時点では,NVIDIAのWebサイトにこれらGPUの仕様は掲載されていない。エルザジャパンのサイトに掲載されているスペックによると,搭載されるCUDA Core数はQuadro K4000が768基で,Quadro K2000&K2000Dが384基,Quadro K600が192基。CUDA Core数で判断するなら,Quadro K4000はGK106コアで,GPUの規模的には「GeForce GTX 650 Ti」と同等,Quadro K2000&K2000DはGK107コアで,「GeForce GTX 650」と同等規模ということになるだろう(※Kepler世代のGeForceに,192基という設定の製品はない)。
 ちなみに,Quadro K2000と同K2000Dの違いは,前者が映像出力端子にDual-Link DVI-IとDisplayPort×2を備えるのに対して,後者はDual-Link DVI-DとDual-Link DVI-I,Mini DisplayPortと,DVIを2系統持つ点にある。

#### 以下,リリースより ####

NVIDIA,ワークステーションのパフォーマンスと信頼性に新たな標準をもたらす

KeplerをベースとしたNVIDIA Quadroプロフェッショナル?グラフィックスの新ラインナップ,コンテンツ制作,デザイン,エンジニアリングなどの分野にかつてないほどの能力を提供

2013年3月5日 - カリフォルニア州サンタクララ NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ,社長兼CEO: ジェンスン?フアン(Jen-Hsun Huang),Nasdaq:NVDA)は本日,製造,エンジニアリング,医療,建築,メディア,エンターテイメントなどの分野で働くプロフェッショナルに対し,かつてないほどのパフォーマンスと機能を提供するNVIDIA Quadroプロフェッショナル?グラフィックス製品各種を発表しました。

スピードも効率も世界一のGPUアーキテクチャ,NVIDIA Keplerアーキテクチャによる超高効率な処理能力を活用した製品で,今回は以下のラインナップが新たに発売されます。


    オーダーメードの電動バイクを設計?製造するとともにレースにも参加するエンジニアリング企業,MotoCzysz社(オレゴン州ポートランド)のシニア?エンジニア,ニック?ショップス(Nick Schoeps)氏は,次のように述べています。「NVIDIA Kepler GPUなら,バイクを実際に作る前に,フル?レイトレーシングでレンダリングしてそのイメージを確認することができます。昔は,デザインのレビューをしたいと思ったとき,静止画しかレンダリングできなかったり,忠実度の低いモーションしか得られなかったのですが,Quadro Keplerが登場したおかげで,クオリティについて最高設定を常時オンにして処理が行えるようになりました。これはいままで不可能だった方法で,ドラクエ10 RMT,こういうことができるようになったのは大きなメリットです。」

    Quadroテクノロジ?ファミリとしては,いままで,Quadro K5000,Quadro K5000 for Mac,Quadroモバイル?ワークステーション製品ラインナップなどがありましたが,今回のカード追加でそれが拡充され,実績豊富なQuadroの互換性と信頼性のほか,すばらしいビジュアル?ワークスペースや,比類のない体験をプロフェッショナル?アプリケーションに提供できるようになりました。新製品の主な特長は,以下のとおりです。


      NVIDIAプロフェッショナル?ソリューション?グループのシニア?ディレクタ,サンディープ?グプテ(Sandeep Gupte)は,次のように述べています。「Keplerアーキテクチャを採用したNVIDIA Quadroは,コンピューティングやグラフィックスに関する要求をあますところなく満足し,ワークフローを高速化します。妥協はありません。また,Keplerなら,将来にわたって長く使うことができます。製品設計でリアルさや物理演算が必要な場合でも,放送や映画で複雑な4Kワークフローを取り扱わなければならない場合でもそうです。」

      幅広い業界にメリットを提供
      製造業や建築業界(AEC:Architecture, Engineering and Construction)では,いままでよりも広いディスプレイを使い,細部まではっきりとわかるリアルなモデルで全体の作業をすることが可能になります。建築家がQuadro GPUの処理能力を最大限に活用できるようになり,ビジョンをクライアントに説明する際,物理的に正確なレンダリング手法でとてもリアルな絵を描いて示すことが可能になるのです。

      メディアとエンターテイメントの業界では,高い速度と機能を活用し,コンテンツ?クリエータのクリエイティブなフローをじゃますることなく,ドラマチックなストーリーをビジュアルな形で示すことができます。映画の編集者やアニメータなら,いままで以上にインタラクティブな特殊効果を生みだし,自然で優れた俑肖违辚氓沥圣珐`ンを作ることができます,ドラゴンクエスト10 RMT

      カリフォルニア州サウスパサデナの有名プロダクション,Stargate Studiosのエディトリアル?スーパーバイザー,アンソニー?サファリク(Anthony Safarik)氏は,次のように述べています。「KeplerベースのQuadroカードでPremiere Pro Mercury Playback Engineを動かししたところ,Final Cutのパフォーマンスを圧倒しました。Quadro K5000とAdobe Premiere Proの組み合わせにしたおかげで,予備レンダリングの1時間が不要になった上,リニア?エフェクトのレンダリングも20分短くなったのです。プロデューサーにディレクター,特殊効果スーパーバイザーが大勢,すぐ後ろで待っていたりするわけで,これは,大きな時間の節約だと言えます。」

      供給状況と価格
      発表された新製品はいずれも即日発売で,日本国内における希望小売価格はQuadro K4000が118,000円(税別),Quadro K2000とQuadro K2000Dが56,800円(税別),Quadro K600が21,800円(税別)です。

      認証とサポート
      Quadro搭載ワークステーションは150社以上のソフトウェア?ベンダーが認証?サポートしており,ベストなプロフェッショナル?グラフィックス?ソリューションという評価が業界で確立しています。Quadro搭載ワークステーションは,HP,Dell,Lenovo,富士通などワークステーションの世界的大手OEMメーカ各社や,BOXX TechnologiesやSupermicroなどのシステム?インテグレータ各社が提供します。

      HPワールドワイド?マーケティング担当副社長で,コマーシャル?ソリューションズ?ビジネスユニットを率いるジェフ?ウッド(Jeff Wood)氏は,次のように述べています。「HPワークステーションを買ってくださるのは,みなさま,それぞれの分野でトップクラスのプロフェッショナルとしてミッション?クリティカルなアプリケーションを走らせている方々であり,パフォーマンスも信頼性もイノベーションも最高を求めておられます。高いグラフィックス性能を要求する当社顧客のみなさまはワークステーション業界をリードする方々であり,NVIDIA Keplerアーキテクチャが提供するようなハイエンドのパフォーマンスを求められるのです。」

      Dell Precision Workstationsのエグゼクティブ?ディレクター,エフレイン?ロヴィラ(Efrain Rovira)氏は,次のように述べています。「Dell Precisionワークステーションは業界をリードする耐久性とスマートな設計を特長とするDellの最上位システムです。今回,NVIDIAから新しいQuadroプロフェッショナル?グラフィックス製品が発売されたおかげで,いままで以上に高速なグラフィックス性能をエンジニアリングやデザインに携わる顧客の方々に提供し,クリエイティブなワークフローを拡張していただけるようになりました。これは,Dellとしても大変にうれしいことです。」

      Lenovoの製品?垂直ソリューション担当ディレクター,ロブ?ハーマン(Rob Herman)氏は,次のように述べています。「LenovoのThinkStationワークステーションは,パワーとイノベーションを具現化した製品です。そのGPUはNVIDIAのKeplerアーキテクチャで,製品設計や医療研究,建築などの分野でかつてないほど速く,いい仕事ができるようになるものと思われます。」

       2012年3月5日から9日までアメリカ?サンフランシスコで「Game Developers Conference 2012」(GDC 2012)が開催される。
       今年は約500を数えるセッションが用意され,世界中からゲーム開発者が集まってきている。時代の趨勢を反映してか,携帯電話?スマートフォン用のゲームやソーシャルゲームに関するセッションが数を増している。PCゲームでの大ヒットタイトルであるSimsシリーズのソーシャル版に関するセッションや,日本ではお馴染みのDeNAやngmoco,GREEによる講演や出展も行われるなど,ソーシャルゲームの波は確実に押し寄せている。
       また,今年は基調講演が行われないというのも注目すべきトピックだろう。例年,(とくに決まりはないのだろうが)コンシューマゲームのプラットフォーマーが行うことが多かった基調講演がなくなり,代わりに全講演者が1分ずつスピーチを行うという「Flash Forward」が開催される。
       
       今年の講演タイトルからは,新作情報がほとんど見えてこないのだが,GDC期間中にはEpic GamesからUnreal Engine 4の発表が予定されているほか,どこかしらで新しい動きも起きつつある。今年も現地からゲーム開発最前線に迫る新鮮な情報をお届けしたい。



      関連トピック記事:

      0 件のコメント:

      コメントを投稿