。逆転裁判というタイトルに岩元辰郎という名前があったら,「この人の手がけるほかのタイトルも見てみたい」と思う人がいるはずですから。 : つまり岩元さんの名前を見てバクダン★ハンダンに興味を持つ人もいる,と。 稲船氏: そういうことです。ならば,そういうリンクを用意してあげたほうが絶対楽しくなるでしょう。そしてゲーム産業は,そういうことができる場所です。たくさんの人にアピールすることを考えたとき,個人名によるブランディングも重要になります。もちろん,そこには個性が必要になりますけれど。 岩元氏: 絵は個性が分かりやすい例ですよね。 稲船氏: そう。これがプロデューサーとなると,一人でゲームを開発しているわけじゃないから,自分が実際に触っていない部分や嫌な部分も含めて,全部自分の個性として引き受けて前面に出ていかなきゃならない。でも,そうやってブランディングしていくことは先ほど言ったとおり大事なんです。 日本のクリエイターは,もっと前に出るべきです。そして企業側もそれを認めるべきです。それは,個人を持ち上げて付け上がらせるという意味ではなく,個人のブランドを利用してビジネスを成立させるということなんです,ro rmt。 : なるほど。 稲船氏: だから僕はIFさんが好きなんです。IFという企業として,“稲船敬二”というブランドを利用するという姿勢がハッキリしています。「お付き合いなんで乗り気じゃないけど使います」ではなく,「利用させてください」という姿勢だから,僕も「どうぞ,使ってください」という良好な関係になるんです。企業と,そういった関係になれるクリエイターは,もっといるはずです。 岩元氏: 自分の名前を出すということは,それだけ責任を負うということですから,下手なことはできません。その上で,自分が成長していることをアピールし,利用価値があることを示していかないといけないわけです。 ……まあ,ドラクエ10 RMT,そんなことを考えながら仕事をしていると,だんだんスケジュールが遅れがちになるのですが(笑)。僕はまだ未熟なので,そのバランスを図っているところです。 : ちなみに,お二人とも自身のブランドを確立すべく,独立しようと考えたんですか? 岩元氏: 絵描きとして生きていくなら,名前を売らないと勝負にならないのが事実です。ただ,それは独立してもしなくても同じでしょうね。 僕が独立した理由は,ブランド云々とは別でした。僕はある作品で小さな開発会社と組んでゲームを作ったのですが,そのとき,自分がぬるま湯の中にいることに気づいたんです
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