2013年1月25日金曜日

ジャンクヤードでの死闘,再び。「放課後ライトノベル」第36回は『クォンタムデビルサーガ アバタールチ

 以前,本コーナーで「『ドラゴンクエスト』シリーズをプレイしたことがない」と筆者だが,同じようにこれまでなんとなくプレイする機会がなかったゲームに,アトラスの「女神転生」シリーズがある。  その人気ぶりは重々承知しているし,悪魔合体などのユニークなシステムも知識として知ってはいるのだが,なにせ作品数が多い。しかも派生作品がそれぞれシリーズ化されており,プレイしようにもどこから手をつけていいか分からない。「『女神転生』と『デビルサマナー』と『ペルソナ』は一体どう違うのか?」といった具合で,そうした取っつきにくさがこれまでなんとなく敬遠していた理由の一つであるのは間違いない。  そんな筆者がこのたび高度に政治的な理由によって,「」の第36回として,『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー』の紹介をすることになった。タイトルからもお分かりのとおり,「女神転生」シリーズのスピンオフ作品の一つ,「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール?チューナー」のノベライズである本作だが,筆者にとってはこれが「女神転生」シリーズ初体験。  「まあノベライズっていうのは,本を読む人に原作を知ってもらうためのものという側面もあるし,ここは一つメガテン初心者の自分をどれだけ楽しませてくれるのか,お手並み拝見といこうかしらん」と,なぜか上から目線で読み始めた筆者だったが,読み始めて30分で土下座することになった。すまん,面白いわ,これ。 『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー I』 著者:五代ゆう カバーイラスト:前田浩孝 出版社/レーベル:早川書房/ハヤカワ文庫JA 価格:735円(税込) ISBN:978-4-15-031022-6 ●これだけは知っておきたい“メガテン”基礎知識  それではさっそく内容の紹介……の前に,戦国IXA RMT,簡単に「女神転生」シリーズならびに原作ゲームの紹介を。実際のところ,原作をプレイしていなくても十分楽しめる小説版だが,ある程度原作に関する知識があれば,より理解が深まる?原作への興味が湧くのは間違いない。  これまでに多数の作品がリリースされている「女神転生」シリーズだが,シリーズ通して重要なキーワードとなっているのが「悪魔」という概念。悪魔とは人知を超えた力を持つ異形の存在で,人類がその力を手に入れ,戦いに身を投じていく……というのがシリーズに共通するテイストである。本流である「女神転生」シリーズのほかに,maplestory RMT,「デビルサマナー」「ペルソナ」といった外伝シリーズも多数作られている
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