。Webメディアの一部では,EAに問題があったというような報道もなされていたようですが……。 なんでもこの版権管理担当者は,適当な仕事ぶりが一部で有名になってしまうほど,各所で問題を起こしていた方だったそうですよ。 実際,映画版ゴッドファーザーの原作と脚本を担当していたMario Puzo氏のご子息であるAnthony氏が,ゲーム化に際して著作権使用料が遺族へ支払われていないのは契約違反であるとして,100万ドルを超える損害賠償請求訴訟をParamountに対して起こしているほどです。 私がU.S. Goldで働いていた当時,ゴッドファーザーをゲーム化するときには,真っ先にニューヨークのPuzo家へご挨拶に行ったものです。そのときMario氏は快く私達を受け入れてくれたんですが,「こういう挨拶は普通,コンテンツホルダーのParamountが最初に行うべきじゃないのかね?」と,少々怪訝そうに語っていたことを思い出します。 このことをきっかけにMario氏は,Paramountと映画の要素を取り入れたマーチャンダイジングなどのフランチャイズに関して,きちんとした金額での契約を交わしたそうです。 というのも,最初にゴッドファーザーが映画化された当時,Mario氏はまだ無名の作家だったため,映画化権の契約金がかなり低いものだったそうなんです。アカデミー賞まで獲得したにもかかわらず,その後も当時の契約のままだったため,Paramountから支払われるロイヤリティは微々たるものだったといいます。 つまり,Mario氏は私達のゲームをきっかけに,自身の作品を使ったビジネスが続けられるのであれば,正当な対価が支払われるべきだと,Paramount側に要求したんですね。 そして,それが通ったはずなんですが,Mario氏が亡くなったことでうやむやになっていた部分もあったのかもしれません。ご遺族が訴訟を起こしたのは,2008年6月ですが,現在も係争中だと思います。 筆者自身,ugg,以前コッポラ監督がEAのThe Godfatherに対して怒り心頭であるといった報道を見ていたし,てっきりEAが礼儀を欠いていたのだろうと思っていたんだが,Chante氏の談話によると,どうやらそういうことではなかったようで……。う?ん,uggブーツ,EAさんゴメンナサイ。 次回からは,ある種の難産を経てリリースされたEA版The Godfatherのゲーム内容について触れていこう
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